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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第15章 黒子のバスケ✿青峰大輝「禁止令」


は学校の屋上に来るのは初めてらしく、心地よいなびいた風で髪を揺らす。

「ここの登ったところが俺のお気に入りの場所だ」

「へえ……。タンクもあるし、これなら日差しも眩しくないね。青峰はもう焼けてるから関係ないか」

「地黒でも真夏の太陽はさすがに堪えるぜ。可愛い弁当箱だな」

「アンタの量に合わせて作ったわけではないからね」

受け取った弁当箱の蓋を開け、色とりどりのオカズが入っている。「いただきます」と手を合わせて合掌し、オカズに箸をつける。

「ンめえ…!!!」

「そう?そう言ってもらえると嬉しいな」

は少し照れた表情を見せ、頬が薄紅色に染まっている。こんな顔もするんだなと箸は止めずに、のエプロン姿を想像しながら味を噛みしめる。

「あ~…マジ美味かった。食い足りねえ」

「あとは大量に買ってきた購買のパンをどうぞ。青峰が買ってきたやつだけど」

「ん。……いつもは美味いと思ってた焼きそばパンも、なんだか物足んねえなあ…」

さらに美味いものを食べるとその味と比べてしまう。
何気なく口にした言葉がの耳に届いたようで、ひっそりと反応する。

「なら、お父さんのと一緒に作ってあげようか?」

「……いいンか?」

「手間じゃないし全然いいよ。家に大きいお弁当箱あったかな…。重箱ってわけにもいかないし、青峰の家にお弁当箱ある?」

「あるけど…。マジでいいのか?」

「うん。大したものは作れないけどね。……あ、でも………まあいいっか」

「?」

は何かを言いかけたが自己完結してしまい、何事ない様子で「好きな食べ物、嫌いな食べ物はなに?」と聞いてきた。
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