【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第15章 黒子のバスケ✿青峰大輝「禁止令」
付き合ってもいないのにご褒美に「おっぱい触らせて」とか完全にフラグを立てるところだったと、大輝は冷や汗を浮かべる。
「お、ってなに?ご褒美に"お金"はあげないよ?」
「お…お金が欲しいわけじゃねえよ。“お”…は、その………お…おにぎり…!お前の握った“おにぎり”が食べてえなと」
「あ~、そういうこと。4時間目終わったらお弁当だもんね」
自分の「お」のレパートリーが突然枯渇して「おっぱい」のほかに「おにぎり」しか浮かばなくなる。無理矢理そういうことにしたがは納得したのか、それ以上突っ込んで来なくなった。
「おにぎりはないけど、私が作ったお弁当ならあるけど食べる?」
「…自分で作ってんのか?」
大輝の知る女子といえば母親と幼馴染のさつきだけだ。母親の料理はいつも食べているが、さつきが試しに作った料理を出されたときは焦げたとかどーこーではなく壊滅的アート(?)だった。
は頭も良けりゃ、自分で弁当も作れる。
大輝はひそかに感動を覚えた。
「たまにお母さんのお手伝いしてたら面白くなっちゃって。今はお父さんのと一緒にお弁当作ってるんだ。お父さんには評判良いけど…、青峰がおにぎり食べたいなら明日こしらえて…」
「食う!!弁当の方がめっさ食いたい」
「そう?なら今持ってくるから、」
「それなら一緒に屋上行こうぜ。俺はお前の弁当取り上げちまうし、購買のパン奢ってやるよ」
「いやいいよ。少しくらいならお金持ってきてるし」
「ずっと弁当派なら購買の様子みたことねえだろ?うちの連中はちゃんと列に並ばない奴らが多いからな。怪我でもされちゃ俺が居たたまれねえ」
「でも…」
「日頃のお礼もかねてだ。食べたいパンがあるなら今のうち聞いておくぜ」
そこまでいうと「それじゃあ…」とはリクエストを伝える。
大輝は初めて一緒に昼休みまで過ごせることに胸を弾かせた。