【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第15章 黒子のバスケ✿青峰大輝「禁止令」
大輝は1日も忘れずに交換ノートに手をつけ、教科書を開くという抵抗もなくなってくる。
今のところ全問正解。もちろん教科書は見ている。ノートを見返すたびにの顔が思い浮かんで、顔がにやけてしまう。
「交換ノート…、悪くねえよな」
との特別なつながり。
目黒の存在を知ってから気分は落ち込んだが、よくよく考えたらがあんな馬鹿と付き合うとかあり得ない。ただの中学が同じだけの顔見知りがお似合いだ。
そう思えたら今一番近いのは自分なんじゃないかって、希望が見えてくる。
と同じクラスになって1ヵ月も経ってないのに溢れる想い。
と付き合える方程式なんてあるのか分からないが、諦めるよりは前に突き進みたい。
少しでも相応しい男になりたくて。
「──あ、間違ってる」
「あ?」
が交換ノートの丸付けをしていると、突然そんな声があがる。
問題を解き間違えればページ数が増える…ということを思い出し、大輝は苦い顔を浮かべる。
「……ほかは大丈夫みたいね。ページ数増やす前にさ、休み明けから日本史と数学は教科書みないで解いてるでしょ?」
「……なんで。え、分かんの?俺の部屋盗撮してんの??」
「アホ。んなわけあるか。こことかここ、消しゴムで消した後あるでしょ?だからそうなのかな~って」
「あ~……」
大輝は図星なことを言われ、何でもに見透かされてしまうのではないかとドキリとする。
この恋心ってやつはまだ、知られたくないからだ。
「でも偉いね。成長したじゃん。いい子いい子してあげよっか?」
「いらねえし。だったらおっp……」
「お?」
(危なねえぇ…っ!!!うっかり目に入ったもん、口にするところだった!!!)
褒められたことが嬉しくて視線を下にやると、男にはない膨らみの部分に目が行ってしまう。
油断するといつもこうだ。