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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第15章 黒子のバスケ✿青峰大輝「禁止令」


戻ってきたは良いが授業はクソ詰まらないまま終わり、は「教えてる途中で出て行っちゃってごめんね」と謝ってくる。

「謝るほどじゃねぇだろ。……アイツと…、目黒と親しいみたいだけど……同中なのか?」

「まあね。高校も同じだと嫌になるよね~。2学年に上がれば絶対別のクラスになるし、それまでの辛抱かな」

「あ?なんでンなこと…──」

そこまでいって気が付く。
2年になれば文系と理系のほかに、1つだけ特別クラスが設けられるのだ。はそのクラスに進級するつもりで話しており、まだ1年目も始まったばかりなのに黒い影が差し込む。

「………次の授業、なんだっけ?」

前進しようとすると茨の道がやってくる。
のことを知ろうとすれば落とし穴が必ずある。

「次は日本史。ベンキョーやる気になった?」

でも、そんなことで簡単に諦めたくない。

「お前が教えてくれたら追試、ゼロになるかもな」

もう少しだけしがみ付いていたい。

「まあ今のレベルじゃ赤点だね。中間までだいぶあるけどテスト対策したい?条件を守り切れるなら教えてあげなくもない」

は口元を笑ませて、上目遣いの視線を寄こす。

お願いしたら短い時間だけじゃなく、特別に構ってもらえる。大輝はその口実にしがみ付くように緩みそうな口元をドヤ顔に転換させる。

「俺は驚くほど覚えが悪いからな。苦労するぜ?」

「そこドヤるとこじゃないから。条件はただ一つ、授業にちゃんと出ること。居眠りは本当はダメだけど眠たくなっちゃう授業も分からなくもないから、ちょっとは許容してあげる」

「授業に出るだけなら簡単だ。分かったぜ、交渉成立だ」

の傍にいることを許された気がして、大輝は心なしか気持ちが休まったような気がした。
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