【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第15章 黒子のバスケ✿青峰大輝「禁止令」
は大輝以外にも面倒をみている同級生が1人いる。
目黒とは話したことはなく、自分よりもと親しそうにしている仲をみて居心地が悪い。
「………やっぱ面倒くせえ」
二人の関係性を知りたいが恐ろしくもある。
大輝は開いていた教科書を閉じ、そのままが居ないことを利用して屋上で寝転がる。
大輝は四六時中…、のことが気になっていた。
でも男がいるなら別だ。
高校1年にもなりゃ、いや、真面目ちゃんな奴ほど経験が早いのかもしれない。
……今更だけど見た目は悪くなかったし。
ちっこくて、目が大きくて、年齢の割には童顔でちょっと口うるさくて、撫で心地良さそうな肌の質感と髪の毛、近付くと香るほのかな甘い匂い、指の爪先までキレーで、字も丁寧で、ふと目が合った笑った顔が可愛くて……。
つーか俺…あの女に惚れてんじゃね?
「あ~もう、サイアク……」
自分の気持ちにやっと気付けたものの、はもうすでに誰かに穢されてしまっている。
確定的ではないけど拭えない関係もあるわけで、大輝はこんな情けない顔を見せたくないと顔を覆う。
「……………」
指の隙間からみえる青い空。
目黒を追いかけていったの背中。
俺も、あんな風に追いかけられてぇ…。
いつも教室に出るまでの短い時間。
廊下に出ちまったらアイツが追ってくる様子も声を掛ける様子もない。
サボってんの怒って屋上まで探しに来ないだろうか。
出てったのは自分の方なのに途端に虚しくなる。
もっと、構ってもらいたい。
アイツみたいに。
「くそ、、」
大輝は授業の途中から顔を出し、の顔を見ることなく着席した。