【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第15章 黒子のバスケ✿青峰大輝「禁止令」
(やっぱ、グラドルの堀北マイちゃんに敵う女子は早々現れねえか……)
当時、バスケに夢中だった頃は綺麗なお姉さんに声を掛けられても気にも留めなかった。
だが、そのバスケの夢からも遠ざかると異性に興味を持ち始めた。コミックやファッション雑誌、ネットなんかで裸体に近いものを見て抜いたのが初めて。そこでたまたま見つけたグラビアアイドルに惚れ、グラビア雑誌を鑑賞するのが日々の日課となった。
「ふぁ~あ…」
大輝は初日早々に居眠り、授業の妨げになると注意されれば保健室や屋上でサボることし始め、教師の目には問題児扱いされる。
まだ桜がすべて散ってない頃、大輝は次の授業をサボろうと席を立ちあがると目の前に走り込んできた小粒が一匹。
「あ?なに。邪魔なんだけど……」
「もうすぐ授業はじまるのにどこに行くつもり?」
「……………」
小粒の女は上から見下ろしている威圧に少しひるんだ様子を垣間見せながらも、一歩も譲らない様子で立ち塞いでいる。
「数学の教科書出して。ノートと筆箱も」
「……つーかお前誰だよ」
「、このクラスの学級委員長。ほら、席に座って教科書出す…!」
「……………」
まじまじと少し茶色がかった大きな瞳に見つめられ、自分から押し負けたように視線を逸らしてしまう。
訳の分からない感情が薄っすらと漂い、言われたとおりに椅子に座り、教科書やらノートを机の上に出すとは仏頂面から自慢げに頬を持ちあげる。
「やれば出来んじゃん。ってゆうか全然教科書開いた形跡がないんだけど」
「見る必要ねえからな」
「ドヤ顔するところじゃない。11ページ開いて。開かないと折り目つけるよ」
「ついに開かれちまうのか…」
なにも惜しくはないが真新しい教科書の開き、ページをめくった。