【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第15章 黒子のバスケ✿青峰大輝「禁止令」
大輝は誰もいない屋上に横になり、青い空を仰ぐ。
が急に怒り出した原因は不明。中間テストも終わって、ようやく解放されたというのに距離をとられてしまう。
1、一緒に屋上で食べられない。
2、一緒に下校できない。
3、お触り禁止。
以上を破ったら、お楽しみの弁当を作ってもらえない。
「あ゛~、何なんだよ。くそッ……」
一緒にいたら絶対触りたくなる。
だから他の場所で食べたとしても約束は守れない気がする。下校もそうだ。会話をすれば触りたくなるし、何をやっても「3」の事項を守れる気がしない。
弁当は恋しいが終着点はそこじゃない。
それ以外にもっと大切な何かを失うような気がする。
頭を悩ませるだけ悩み、1限目の終わりのチャイムが鳴る。
「………なんか、アイツと初めて会った時のこと思い出しちまうな」
高校なんてクソつまんねえ。
バスケも勉強も、何も打ち込めることがなくなってアイツと出会う前の少し前の話。
◇
入学式から気だるくて、担任教師の話はもっとだるくて何も覚えちゃいない。
─「では、男子の一番から自己紹介していきましょうか。まずは青峰から。黒板に書いてある以外のこともアピールしていいからな」
(自己紹介とか面倒臭ぇ……)
「あ~……えっと、青峰大輝。帝光卒でバスケやってました。苦手なことはベンキョーと掃除。…よろしく」
短い挨拶で済まし、早く席替えが行われないかと一番前の席に着席する。
(ぜってぇ~初っ端は一番前の席…。贔屓だぜ、これは……)
自己紹介が行われる中、クラスの女子の外見をチェックする。
見るのは顔と胸とお尻、その他にスカートから覗かせる太腿、髪の毛や表情…、仕草なんかも時間潰しに観察する。