【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第14章 名探偵コナン✿警察学校組「1day」
暗い階段を転ばないように歩き、静かな誰もいないリビングにたどり着く。テラスを覗いても誰一人いなくて…、もう寝てしまったんだと気付かされる。
「……何時だろ…」
リビングにあった時計に目をやると、深夜1時を過ぎていた。
「……ちょっと外に出ようかな」
テラスの方に足を運び、戸を開けて外の空気を吸い込む。深呼吸をするだけで少し気持ちが楽になって、夜空を見上げる。
「星…いっぱい出てる……」
天文部でもは星にあまり詳しくない。
いつも隣りで楽しそうに雄星たちが教えてくれていたから見えていただけで、輝く無数の星もどれも歪んで同じように見えてしまう。
「っ、……なに泣いてんだろ…」
また楽しく笑い掛けてくれたら許してしまうんじゃないか。卒業しても離れたくなくて付き合い続けて、初めてだから恐くて、上手くできるか分からなくて見せることが出来なかった身体。
初めて結ばれたときは嬉しかった。やっとようやく彼女になれたんだって自覚したのに…。
「…ひっく、……ぅう…」
外を出るのは間違いだった。この夜空には思い出があり過ぎる。辛かった時期、見上げて心は晴れたけれど…今はその逆に苦しめる。
戸の鍵を閉めて、水道で濡れた顔を洗い流す。
「………」
思い出しそうなベッドに戻ることは出来なくて、ソファーに腰を下ろし膝を抱える。すると…不思議とうつらうつらとしてきて、首がカクンッと落ちては戻す。
いっそこのまま…。
分岐ENDとなる選択肢です
→ 座ったまま寝る[このまま次へ]
→ ソファーに横になって寝る[232ページまで移動]