【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第14章 名探偵コナン✿警察学校組「1day」
コテージに入ると三人がいて、雄星は気まずそうに視線を逸らした。
(言ってるはず、ないか…)
少しやつれているようにも見えるが、顔色はそこまで悪くないようで安心する。足を止めていると弦と宇汰が近くまでやって来て、心配そうな顔を向ける。
弦「…、どこで寝てたんだ?連絡しても出ないし。雄星とみづきは大丈夫だって言ってたが、心配したんだぞ?」
「ごめん。理由は言えないけど、雄星と別れたから一人になりたくって」
弦「は?」
宇汰「えっ…!?」
驚くのも無理はない。
楽しい3泊4日の旅行に来てたんだから…。
「急にこんなこと言われても困るよね。でも…そういうことなんだ。本当は顔なんて見たくないけど、荷物取りに来ただけだし…。何も話せなくてごめん」
宇汰「え、ええ…っと。そ…それじゃあ…もう帰っちゃうの?」
弦「………そうか。俺も帰る。明日仕事早いしな」
宇汰の戸惑いが普通の反応だが、物分かりの良い弦は自分も帰ると言い出す。
「えっ、いや、車出さなくていいから!」
弦「原因はコイツだろ?みづきはどっちの見方で口をはさみに行ったのか知らんが、お前がそう決めたんなら仕方がないことだ。荷物すぐまとめるから…」
部屋に入ろうとした身体を止めるように、弦が羽織っていたシャツをグッと引っ張る。
「ごめん、ありがとう弦。でも……一人にさせてほしい。大丈夫だから」
宇汰「えっ…、ええっ。本当に帰っちゃうの?」
弦は一呼吸おいて「分かった」と口にし、先の扉へと行かせてくれる。部屋のベッドを見ると嫌な気分になる。
「この部屋で……」