【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第14章 名探偵コナン✿警察学校組「1day」
「あ、ぁのっ……んん!」
先ほどまで酒を飲んでいたのだろう。無理やり重ねられた唇から口臭が混じり、アルコールの匂いと…煙草の匂い…。
(お酒クサイ…!)
唇に噛みつくような荒々しいキスのはずなのに…どこか、優しさを感じてしまう麻薬のようなキス。
「ん……ふ、…はぁっ…ん」
結んでいた唇がほつれるように開き、徐々にスローペースにねっとりと味わったように這わせる。
もどかしさが残ったままちゅぱっと音を立てて離れると、二の腕に置いていた手が少し擦られる。
松「……あとで部屋行くから、そのブラ外すなよ? 別なの付けてたら脱がすから」
「…!?」
松「風呂終わったんだろ。それとも一緒に入るか?」
松田はニィっとまた意地悪な笑みを浮かべ、自分の服に手を掛けて目の前で脱ごうとする。
「し、失礼します…!」
は慌ててバスタオルを羽織っている上からパジャマを着て、駆け上がるようにして自分の部屋に戻った。
(じょ…冗談じゃない……!!)
気持ちの良いキスに流されそうになってしまい、手の甲でゴシゴシと唇を拭う。
「……、」
舐められた首筋はまだ生々しく感触が残っており、掴まれていた肩も…まだ熱い。
別のブラジャーが目に入り、パジャマのボタンに手を掛ける。
(っ…、私……どこか期待している…?)
松田のキス、松田が選んでくれたブラジャー、脱ぐ、脱がされる…。この部屋でさっきの続きが待ち受けているのかと思うと、鳥肌が立つどころか妙な心臓の高鳴りを覚える。
抱かれたい。
こわい。
間違ってる。
心の内が葛藤をはじめ、どうしようもない気持ちに打ちのめされる。
「……きっと、酔ってるんだ…」
お酒に慣れていないから酔わされた。松田もきっと久しぶりに仲間とワイワイして飲み過ぎた。
1日だけなら…。
それなら弄ばれても構わない。キスの続きをしてほしい。身体が欲している。誰かに…甘えないと、また泣きそうになってしまいそうだ。
コンコン…
それから1時間経たないうちに待っていた男が、今度はノックをして部屋の中に入ってきた。