【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第14章 名探偵コナン✿警察学校組「1day」
萩原の同調は望めないと思っていたが、「だよな…」と予想に反した答えが返ってくる。
萩「気持ちが見えないのは不安だし、何かあるんじゃないかって疑っちまう。…それに加え、いつもへらへらしてたら信用もクソもないよな…」
まるで自分自身を指しているかのように萩原は口にする。
「それでも。今まで付き合ってた人が疑っていたのなら、弁解はしなかったんですか?」
萩「ん…まあ、実際はそこなんだよね。一方的に疑われたらこっちが冷めちゃって、そういう態度が相手にバレて、向こうがフッて…俺は追いかけようとしないでまた次に手ごろなの引っ掛ける、みたいな。ちゃんより恋愛はたくさんしてきてるけど、中身はチャランポランなもんばっかりだ」
「…」
萩原の恋愛観を知って、この人は本気の恋愛をしたことがないんだと感じさせられる。
もしかしたら知らないどこかで本気の恋をしていたのかも知れないけれど……、萩原となら深い傷よりは浅い傷で済むのだろうか。
そんなことを考えていると萩原はベッドの後ろに倒れ込み、頭の後ろに腕を添える。
萩「こんな不真面目な俺だけどさ…。どこかで本気を求めてるんだ。ちゃんが良けりゃ、俺のこと…もらってくれない?」
こんな人だと知って本気になれるのか。
こんな人を自分が本気にさせることができるのか。
それでも…、もっと知りたいと思ってしまうのは何故だろう。
「……私、」
傷ついて逃げてばかりじゃいられない。そう思って自分に強く言い聞かせる。