【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第14章 名探偵コナン✿警察学校組「1day」
は火のついた花火を持っていた萩原に近付いた。
「萩原さん。火をもらっても良いですか?」
萩「どうぞ~」
花火の先端を近づけて、すすきの色が変化する。
周りで騒いでいる声。
なかなか火が付かない先端をジッと見つめていると、やけに穏やかな声色が耳に入った。
萩「ちゃんってさ、…ノリが軽い男って苦手?」
「え?…」
花火の明かりが強くなり、萩原の長い髪の隙間からみえる綺麗な横顔が目に止まる。
萩「俺、どっちかっていうと硬派っていうより軟派だからさ。ちゃんはどういう男がタイプなのかな~って思って」
「……そう、ですね…。私は…」
雄星の顔がざわつく。
付き合ったきっかけは周りが付き合いだし、親友の後押しもあったから軽いノリでOKした。簡単にキスとか触れ合うとか性交渉になることは部活の男友達という部分が大きくて、3か月や6か月経ってもなかなか進むことはできなかった。
付き合いたい男、理想の男というものを今まで考えたことがなかったは、開きかけた口をまた閉じる。
萩「もし俺が入る隙あるならさ…。この際だから言っちゃうね。俺、ちゃんとこれから先も付き合いたい」
「!!……」
垣間見せる真剣な眼差し。
萩「君が好きだ」
その告白とともに明かりが消え、突然の告白に視線を泳がせる。いつの間にか火の付いていた花火は燃え尽きてしまっており、横にいた萩原を見ることが出来なくなってしまう。
伊「ん?嬢ちゃん、花火終わってるぜ?」
「あ……はい。そうですね。次、何にしようかなぁ…」
意識を逸らすように口にしながらそっと離れる。
恋愛経験の少ないにとって、萩原の本質が見えずに花火を選ぶ手も止まってしまった。