【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第14章 名探偵コナン✿警察学校組「1day」
目の前から体温が高いものがふと無くなり、は冷たいベッドシーツを撫でる。身体を起こそうとする気力もなく、やがて手の動きも止まる。
ガチャ…
伊「おお…、起きたか。少し顔色が戻ってきたみたいだな。温かいタオルで顔拭くとさっぱりするぞ。身体起こしても平気か…?」
「ん…」
戻ってきた伊達はの半身を支えて起こし、温かいタオルでの顔をまんべんなく拭いてやる。
伊「どうだ。さっぱりしたろ?」
「…はい。おかげで、目が覚めました。………あの…、私なにかやらかして…」
はしっかりとした意識を取り戻したように、言葉を放つ速度は遅いが脈絡のある話し方をする。
伊「まあ無理に思い出さなくても羽目は外してないから気にすんな。ほら水だ。気管に入らないように飲むんだぜ」
「ぅ…。あの時とは違いますから…。ありがとうございます」
車でのことを思い出し気まずそうな顔をする。はコップに口をつけ、コクンと喉の奥に流し込む。
伊「そういや嬢ちゃん、動けそうか?花火の準備、終わったって連絡があったんだが……。無理ならここで休んでおけ」
「…そうしたら…、伊達さんはここに残ってくれますか?」
伊「おう。…………ん?」
はこてんっと伊達の背中に甘えたように寄り掛かる。伊達は困ったように頬を掻きながら、手の指を何度も組みかえる。
伊「あのな、嬢ちゃん。人肌が恋しくなるのは分からなくもないが…、男ってのは単純で…。その…そういうことされると期待しちまうもんなんだ。嬢ちゃんの気持ちがないと分かれば、俺は黙って背中を貸す。けど……何も答えてくれなかったら、そう受け取っちまっても構わねえか…?」
伊達の落ち着いた問いかけに、は預けた頭を頷かせる。静かに息をついた伊達は覚悟を決めたように口を開く。
伊「…俺は嬢ちゃんのことを気に入ってる。今後もし、付き合える可能性があるなら俺は嬢ちゃん一筋で生きていく。0か1、俺の気持ちを受け取ってくれるなら手を握ってくれ」
シーツの上にトンっと伊達の大きな手が置かれる。
探していた暖かそうな手が目に入り、は薄っすらを笑みを浮かべた。