【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第14章 名探偵コナン✿警察学校組「1day」
コンコン…
「あ…」
諸「どうやら終わったみたいだな」
ノックをして部屋の戸を開けたのは降谷だった。
降「遅くなったか?すぐBBQの準備したいから、さん包丁持ったことある?」
「あ…はい。一応自炊してるので…」
降「なら野菜切るのを手伝ってほしい。ヒロは切ったものを運んで…」
は降谷の話を切って、深々と勢いよく頭を下げる。
「あの、降谷さんっ…!ご迷惑をお掛けして本当にすみませんでした。彼氏から聞いたと思うんですけど…、その…こんな面倒くさいことに巻き込んでしまって…」
降「君は何も巻き込んじゃいない。俺たちが強引に振り回してるだけなんだ。…ほら、お腹も鳴ったことだし遠慮せずいっぱい食べようよ」
諸「ゼロ。いまの腹の音、俺…」
可愛らしいお腹の音が鳴り、諸伏は照れたように頬を掻く。
降「…。ヒロのお腹と背中がくっついちゃう前に手伝ってくれ」
降谷に手を引かれて下の階に降りていくと、伊達、萩原、松田が変わらない様子で出迎えてくれる。
伊「もう少しで火の方は良さそうだ」
松「はよ肉寄こせ~」
萩「ちゃ~ん。諸伏と二人きりでなに喋ってたの~?」
降「後で聞けばいいだろ。包丁で切られたくなかったら、やることやれ」
萩「冗談に聞こえねぇよそれ~」
はまだここに居ていいんだと安心した顔を見せ、手をしっかり洗った後、ザクザクと火が通りやすく、串に刺しやすい大きさに野菜を切って行く。
降「自炊してるだけはあるな。包丁さばきが様になってる」
「いえ…私はまだまだ。というか降谷さんが凄すぎます」
降谷はテキパキと下ごしらえをしており、はたじたじした様子を見せる。
降「ああ、これは器用貧乏なだけだよ。こいつ等のせいで学校時代はよけいな炊事をやらされてたし…」
「でも楽しそうですね。何だか羨ましいです」
車に乗っているとき、歩いているとき、テニスをしているとき…。テラスでいがみ合っている姿も何だか微笑ましくなり、は目を細める。
降「…そうだな。何だかんだいってもかけがえのない仲間だから……」
の言葉に降谷も懐かしそうに顔を緩ませた。