【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第14章 名探偵コナン✿警察学校組「1day」
グラサンを掛けた松田は管理棟の前で煙草をふかしていると、挙動不審の若い男女がやってくるのに気付く。
松「……アンタが雄星だな?黙ってついてこい」
雄星「ぁ、あの…は…」
松「…」
みづき「ちょっとぉ~…みづきそんなに早く歩けなぁい…」
松田はそれ以上口にせず、無言でずかずかと後ろの気遣いなどせずに歩き進める。コテージの前にやってくると「入れ」と扉を開けて、奥へと進ませる。
もう一度白い煙を吐き出すと、携帯灰皿に煙草の火を押し込めた。
みづき「痛ったぁ~…足赤くなっちゃったぁ」
松「……テメエだけ来い」
雄星「ぐぇっ」
みづき「えっ、ちょっとぉ~」
みづきはサンダルを脱ぐなり、へたりとその場に座り込む。松田はみづきなど相手にせず横を通り過ぎ、スリッパを履いて先にあがっていた雄星の首根っこを掴んでリビングへと向かう。
松「連れて来たぜ」
雄星「まだみづきが…」
降「連れの方がいらっしゃったんですか?ソファーにかけてお待ちください」
キッチンにいた降谷は雄星を出迎えると、みづきが座り込んでいた玄関の方に足を延ばす。
みづき「ぁ…」
降「足を怪我して動けないんですね。肩を貸しましょう」
降谷はみづきもリビングへ案内すると、救急箱で素早く手当をする。
降「……すみません。アイツは根は良い奴なんですけどね。これで終わりです」
みづき「手当てすごくお上手ですね~」
降「これくらい普通ですよ。今、お飲み物出しますね」
雄星「お構いなく…」
二人は促されるようにソファーに座り、松田は対面したソファーにドガッと大柄な態度で座っている。伊達と萩原はそう遠くないテーブル掛けの椅子に腰掛けており、みづきは部屋のあたりをキョロキョロと見渡す。
みづき「……もしかしてここ、男性の方しかいないんですか?」
日はもう傾き始めており、薄明るい空模様をしていた。