【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第14章 名探偵コナン✿警察学校組「1day」
抱き締められる体温が心地いいと思いながら、諸伏の言葉に耳を傾ける。
諸「俺は…彼らのことはわからないけど、自分のことを追い込まないで。俺の知る限りではちゃんは少し自分の感情に不器用なだけで、十分魅力ある女性だ。ちゃんにはちゃん成りの歩み方があるんだし、俺はいつでも歓迎する」
腕の力が緩み、身体は少し隙間を開けると、外で初めてした時よりも情熱的に求めてくる。
「…ふ……っん…」
唇を付け合わせ、甘噛みするように啄み合う。窪んだ隙間を埋めるように熱い血流が流れ出す。
諸「………部屋、行こうか」
はっきり見えない暗闇で聞くからだろうか。
やけに色っぽく吐息交じりの声を響き、少し息があがっているように感じる。
階段を上り…部屋で二人きりになると、なんだか急に足が竦んでしまう。
諸「こわい?」
扉が閉まると諸伏はの表情が強張っていることに気が付き、顔を少し傾ける。
は首を横に振ると諸伏は「俺はこわいけどな…」とポツリと呟く。
「…え?」
諸「俺の心臓の音、聞いてみる?」
そう言って諸伏はの頭を抱き寄せて、胸のところに軽く押し付ける。
真っ暗な部屋で二人きり。自分の心臓の音で手いっぱいだったが、耳にあてた脈動する音に自然と聞き入ってしまう。
諸「すごい音だろ?こんなに胸が鳴るの、拳銃を持った以来かも」
「…拳…銃?」
それは彼の時折辛そうな顔を見せる、素性を知る言葉だった。