【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第14章 名探偵コナン✿警察学校組「1day」
萩原と松田が席を外して一時間経った頃、車を運転した松田だけが戻ってくる。空はもう星が光り出していて、なにか始まるのか分からないまま広い原っぱの公園までやってきた。
(星を見に来たっていう感じでもないし、一体何が…)
萩「お~来た来た。いらっしゃ~い」
降「酒いれた状態で安全面は大丈夫か?あれ全部飛ばす気なんだろ…?」
松「抜かりはねぇ。そら…レッツショータイムだ」
指を鳴らすと暗闇の中から立ち上る火花が飛び散り、パラパラと花火が打ち上げられる。
「わぁ…!」
諸「綺麗だね、ちゃん」
「はい。すごく…」
火花が散るとまた次から次へと着火していき、暗い視界に一瞬の花火が舞い込む。隣に立っていた諸伏はの手を握り、指を絡ませる。
この光のように一瞬ではない熱を灯して…。
その後、手持ち花火で楽しみ、お風呂でゆっくりと汗を流す。宿泊先にあったお揃いのパジャマを着て、用意してもらった部屋のベッドに腰を下ろす。
(なんだが悪い気がするな…)
ここは合計で3室あるらしく、諸伏たちは和室で3人で寝ると話していた。目を瞑っても寝返りを打っても寝れなくて、暗い天井を見上げる。
「今日は…色々あり過ぎたな…」
彼氏と親友に裏切られ走って逃げた。茂みで動けなくなってたら諸伏たちに助けられ、押し切られるままに親切にされた。そして、彼氏と別れてすぐに諸伏に抱き締められてキスして…、社会人の彼らは明日で帰ってしまう。
──独りぼっちか…。
強がっていても心はどこか窪んでいる。でも自分で決めたことだ。後悔なんてしていない。
(喉、渇いたな……)
水を欲して壁に手を添わせながら階段を降りて行くと、リビングに人影を感じた。