【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第13章 黒子のバスケ✿青峰大輝「ラブホ」
大輝は握っていた手を離し、光っているパネルの部屋番号を選んで清算機にお金を通している。あまり挙動不審にならないようにとは言われたが、始めてくる場所はどうしても気になる。
(思ってたよりキレイなところだな…)
「行くぞ」
「うん…」
エレベーターに乗って部屋の前まで行き、思っていたよりもスムーズに入れてしまう。
「何だ。案外簡単に入れるんだね……って、どうしたの大輝?!」
「いや、何つーか…急に気が抜けたっつーか。……お前は緊張してねえの?」
「え??」
「毛の生えた心臓かよ…」
「よくそんな言葉知ってるね。だったら大輝はノミの心臓だ」
「あ?」
「もっとどぎついピンクピンクしいところかと思ったけど、普通のホテルと変わんないね」
「そーいうところはマニアック向けだろ。俺たちにはまだ早ぇ」
「へえ…自覚あるんだ」
「うっせえ。…調子狂うぜ、ったく」
は子供のように一人でハシャイでおり、備え付けられているものを見たり触ったりしている。大輝はベッドの縁に座り、その様子を見守る。
「あ、ねえねえ。これがジェッド&ブロアバスってやつでしょ」
「あ?知るかよ」
「ジェッドバスっていうのが側面からお湯と空気が出てきて、銭湯とかに良くあるやつなんだけど見たことない?」
「マッサージ効果があるとかいうやつか?」
「そうそれ。でね、ブロアバスっていうのが底面から細かい空気だけを噴出して、マイナスイオンとリラクゼーション効果があるだって。私、一生に一度で良いからこういう贅沢なのに入ってみたかったんだ~」
「そうかよ。それは後で一緒に堪能しようぜ」
「うん。あ…いや、おフロ先に…」
「の格好、もっとちゃんと見せて」
「…」
そう言われちゃ仕方ないと大輝の前に行って、クルっと一回転してみせた。