【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第13章 黒子のバスケ✿青峰大輝「ラブホ」
普通にショッピングデートをして昼食を食べようとマク〇ナルドに行く流れになり、大輝の服の裾を引っ張って横にあるファーストフード店を指をさす。
「あ?ここじゃ嫌なのか?」
「私、ドーナッツがいい」
「あァ~…。豪快にかぶり付けねえか」
「豪華って…もう少しお上品に食べてるわよ」
「テイクアウトすっからその後でな」
メイクしている女性はなんて大変なんだろうと思いながら、は甘いドーナッツを幸せそうに頬張る。
「美味そうだな。一口くれ」
「ん…」
「あむ」
「指まで食べるな」
「…甘いな」
「糖質ですから」
お腹も満たされ、ベンチでまったりしていると大輝はおもむろに口を開いた。
「……で、お前は決心したから来たってことで良いんだよな?」
「……………たぶん」
「たぶんって何だよ。もしかして本気で俺が浮気すると思ってたのか?」
「………否めない」
「ハァ…。俺って信用ねえのな」
「何よ、弱音なんて吐いて。自信家で傲慢のクセに…」
「……お前の前だけだよ。…ってか、見た目はマシになったとして挙動不審になんなよ?防犯カメラで見られてるし、明らかに不自然な行動とりゃ中に入れねぇんだから」
「…分かってるよ」
「堂々としてんだぜ?俺が部屋決めて清算する。自動ロックらしいから部屋の前についたらお前から入れよ」
「逃げないし…。ホテルのことやけに詳しいね」
「人づてに聞いたからな。あんま辛そうな顔すんな……キスしたくなる」
「っ、キスで機嫌なんて直るもんか!」
「くくっ、元気になって何より。さあて…その辺ブラブラしようぜ」
手を繋いで、やたらと大輝は喋り掛けてくる。半分以上は下心なんだろうけど…。何だかその必死さがやけに可愛く映って、笑っちゃいけないんだろうけど笑えてきてしまう。
一休みしようというのが合図かのように、ホテルの看板を掲げたフロントへと入って行った。