【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第51章 呪術廻戦✿夏油傑「家庭教師」
「もう消化できたから、温泉に行こう」
「早いね」
「育ち盛りですから」
動けないまで食べたけど、少しゴロゴロすればお腹の調子もいい感じ。
貸し切り風呂には備え付けのアメニティーグッズがあるとのことで浴衣と着替えの下着を持って、貸し切り露天風呂の扉を開いた。
「おー、休憩スペースもあるんだ。こっちの景色も全然違う!」
「屋上展望もあったんだけど冬だったし、吹雪いたりしたら気が休まらないと思って」
「上だけカチカチになりそうだもんね」
「はは、そうだね」
温泉を楽しみに来たのだから早速入ろうと思ったのだが、上着に手を掛ける傑くんの方に目を向ける。
傑くんの上半身。
しばらく見ていないその裸。
小さい頃は海パン姿を見たことがあったが、の服が脱がされることがあっても、傑くんの胴体はチラッと引き締まった腹筋がみえた程度。
ガン見する目付きで見ていたら傑くんはクスっと笑った。
「そんなに見られると脱ぎづらいな」
「ごっ、ごめ」
「別にいいけどね。も脱ぎなよ。それとも、脱がされるのが好き?」
「じっ、自分で脱げます…!」
傑くんにはベッドの上で全身くまなく知られているけど、恥ずかしくて背中を向けた。
背中を向けてしまったからには傑くんの裸は見られなくなった。
いいや、お風呂に入ったら自然と上だけは見られる。
上だけは。
(うぐっ。想像しただけで……)
下半身に熱を帯びる。
傑くんにエッチなご褒美で弄られまくった結果、男性生殖器を強く意識するようになった。
のぼせるからエッチなことはしなくとも想像は自由だ。
傑くんは本当に何もしてこないつもりだろうか。
部屋に戻ったらそういうことがあるかも知れないけど、想いあった男女がお風呂に入って、何か起きると想像すること事態、若い考えなのだろうか。
「先行ってるね」
「っ…」
背中を撫でられた。
耳裏に傑くんの唇が触れた。
カラカラと硫黄のにおいが漂う扉を開けて、傑くんは先に洗い場まで行ってしまう。
緊張して振り向けなかった。
しっかり傑くんに捕まえられたからもう逃げることはしないけど、傑くんがしたいことと、自分がされたいことと、向き合う時間がやってくる。