【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第51章 呪術廻戦✿夏油傑「家庭教師」
和服が似合いすぎる傑くん。
湯上り美人の傑くん。
少し談話して、お布団に入って、傑くんが我慢できなくなっちゃって、私の上に覆い被さってきて──
「ぐふっ」
「イヤだったかい?」
「いえっ、全然っ!」
問題ナッシング。
むしろこっちは準備万端です。
「ふふ、なら良かった。お正月は家族と迎えよう。二人きりもいいけど、家族も寂しがるといけないから」
「うんっ! 私もそう思う!」
の家族と傑くんの家族は仲が良い。
温かくて、にぎやかで、祝ってくれる大切な家族がちゃんといるのだ。
二人きりで過ごしたい日もあるけど、傑くんも同じく、家族を特別に思ってくれていて嬉しくなる。
「ねえ、傑くん」
「ん?」
「箱根って、どこ?」
傑くんはクスっと笑って耳元で答えてくれる。
3泊4日の温泉旅行。
最高のイベントでいろいろと貰われてやるんだと、は密かに気合を入れるのであった。
***
今年最後の期末試験を終え、と傑くんは母親たちに見送られながら箱根に向かう電車に乗り込んだ。
「あうう~」
午前中で終わった学校。
一度帰宅して昼食をすまし、制服姿から私服に着替えて傑くんに試験結果を報告した。
「あと1点、足りませんでした」と──
「、落ち込まないで。今日は晴れやかな旅行日和なんだ」
「うーん…」
試験は上手くできたと思った。
自信のある解答欄も埋めることができたし、一番手応えがあったからこそショックが大きかった。
あと1点、足りなかった。
「先生が問題を簡単にし過ぎたとしても、は実力で食らいついてみせた。結果にあまりこだわらない方がいい」
実力が身についたから重要は中身、なんだと傑くんは励ましてくれる。
だけど結果は結果だし、約束は約束。
傑くんが作ってくれた問題も決して甘くなかった。
だから「キスあり」のご褒美はもらえなかった。
悔しすぎる。
傑くんはそれ以上無用な言葉をかけず、頭を優しくなで続けてくれる。
気持ちを切り変えよう。
一度目を閉じて、開いた時には笑い合えるように。