【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第51章 呪術廻戦✿夏油傑「家庭教師」
体をきれいにした後、冬物の服にそでを通した。
「いよいよ来週だね」
「うん…」
後期期末テスト。
傑くんとキスできるチャンスなのに憂鬱な。
「緊張しているのかい?」
「うん。今までこんなことなかったのになぁ」
試験なんて今まで緊張したことがなかった。
受験のときはさすがに緊張したけど、受験でさえ周りがしているほど勉強してなかったし、どうせ何とかなるとタカをくくっていた。
「テストはやってきた実力を点数化されるからね。運もあるだろうけど、より多くの運を拾いやすくするために知識を身につけているんだ」
「そうだよね。実力と運は同じ数だけあるものじゃないもん」
「ならできるさ。大丈夫」
傑くんに言われると大丈夫なような気がしてきた。
私はちゃんと苦手な勉強をやってきた。
エッチなご褒美の数だけ、いっぱい勉強を頑張ってきた。
エッチなことがより好きになって、出来るようになった勉強も少し好きになった。
──私は今度こそできる。
「それはさておき、クリスマスイブなんだけど」
「どこか行くのっ!?」
「家族団らん過ごすのもいいけど、私たちは親公認の仲だ。それにちょうど冬休みがイブの日からだっただろう?」
「うんっ、そうなのっ! イブの日からなの!」
学校側も粋な計らいをすると思った。
1年生のときは25日からだったけど、今回は24日に設定されてあって、まあ休みの数は変わらないのだけれど、傑くんとデートのことを考えたら異常に嬉しかった。
もう赤点を取らないから勉強に邪魔をされることはない。
「ねっ、ね、どこ行くの!?」
「落ち着いて、。箱根温泉でお泊りデートを計画しているんだけど」
「お泊り!?」
傑くんと付き合っても一緒にお布団で寝たことはなかった。
それこそ小さい頃は何度かあった。
親公認の仲だけど、そういうのを察しられるのは嫌だったし、一緒に寝られなくても毎日顔を合わせることができて満足していたから、お泊りという響きに心臓と妄想が爆発する。