【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第51章 呪術廻戦✿夏油傑「家庭教師」
「傑くん…」
傑くんの名前を呼ぶと手が離れた。
インテリ眼鏡をかける傑くんの顔が目の前にやってきて、そういう目で見られてドキリとする。
「傑くんに、触られたいの」
これが私の精一杯の気持ち。
傑くんに笑って応えてくれて「分かったよ」と、大きな手のひらで胸のふくらみを包み込むようにしだいてきた。
「っぅ」
そこに手があったから最初に触ってきたのかもしれない。
傑くんが膨らみをぐにゃぐにゃ揉んでいる。
傑くんの指に食べられるみたいに、果肉を動かされる。
「んっ」
「具合悪い?」
「う、ううん。そうじゃなくて」
首元に近付いていた傑くんの唇は、のくぐもった声をとらえて動きをとどめた。
傑くんは胸から手を離し、うっすら涙を浮かべた目尻を撫でてくれる。
「やめるかい?」
は迷うことなく首を横に振った。
女の人といえば胸だし、傑くんも男だし、そこに興味があるのは分からなくもないけど、エッチなことが急にはじまって上手に感じられない。
恥ずかしいのか、こわいのか分からない程度には混乱している。
体が熱くて、こんなにも欲しているのに意味が分からない。
傑くんにずっと触ってもらいたかった。
触ってもらいたかったのに、エッチなご褒美を選んだのは自分なのに、素直に喜べない複雑な気持ちがある。
ほしい。
傑くんがほしい。
触って。
もっと触って欲しいんだよ?
──私、傑くんとエッチなこと、頭の中でシちゃってる。
けど、それじゃあ納得できない。
何度も頭の中でシているのに、全然喜べない。
「傑くん。キス……、キスして」