【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
リベロがサーブとかあってはならないプレー。
目をキラキラ輝かせたり、教えてくれと迫ってきたり、格好良いと褒めてくれたり、呆気にとられたり、疑わしき視線を送られたり、苦笑いを浮かべられたり…やってしまった。
東峰「あっ。えっと…」
澤村「ン゛ン゛ン゛。最近レシーブの調子悪いと思ったら西谷、お前なにやってんのよ。東峰のためにサーブを研究してたのか?んん?」
張りついた笑みを浮かべて黒いオーラを纏っている。
縁下に怒られたときより威厳がある。
超コワい…。
「さ…サーセンッ!!これから先の闘い、サーブが重要になると思って…。サーセンっした!!!」
澤村「東峰も頼るべき相手間違ってるぞ。おまえら罰として後片付け2人でやれ。分かったな??」
東峰「あ、ああ!それは勿論!!」
「大地さん、サーセンしたっっ!!!」
澤村の機転で何とか怪しまれずにすんだ。
後からどうやったのかメチャクチャすごい形相で言い寄られて、アドバイスするのは許してくれたから教えたけど。
鳥養監督にもちょっと絞られて、澤村が味方でよかったと常々思ったり。なんとか放課後の時間をやり切って、後片付けを東峰とともに始めた。
「…ごめんね、さん。俺が…あんなこと言い出しちゃって」
「いえ。久々にサーブ打てて嬉しかったです!ずっと腕にボール当ててばっかりだったから、手のひらにあたった感触が懐かしくて…」
リベロとスパイカーの役割り。
補うところはまるで逆。
西谷と入れ替わって苦労したけど、悪いことだけじゃなくて学べることもたくさんあった。
「ディープインパクト、って名前も良いよね。西谷のローリングサンダーみたいな…」
「そ、それは忘れてくださいって言ったじゃないですか!!西谷には絶対言わないでくださいね!!」
「ふふ、そーだね。分かった。秘密にしとくね」
「絶ッ対ですよ!!?」
技名のセンスが被っていて恥ずかしい。
心の中でいつも叫んでいたのに公言してしまうなんて、最も恥ずかしすぎて赤い顔を覆い隠した。