【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
入れ替わってから7日目。
西谷とは気まずいまま。
というか私が一方的に避けている。
東峰「あの、さ…じゃなかった。西谷、サーブのことなんだけど」
「あ、レシーブっスね!あげますよ!」
東峰「ああいや、そっちじゃなくて…。前にさ、大地が速くて重くて沈み込むサーブがピカイチだってこと言っててさ。教えてほしいなあ~…って思って。ダメ、かな…?」
「あぁ…」
東峰は新たな武器を身につけるため、影山のような殺人サーブの特訓中だ。
女子バレー部の私が先輩に教えるのは気が引けるけど…。
「えっとぉ。まずは…踏み込みなんですけど、」
リベロの西谷がサーブを教えている違和感のある光景。
バレないように監督の目がないところで口頭で教えていたが、熱が入るとそれさえ忘れてコートに入り、試し打ちしてみることに。
「インパクトの瞬間、手のひら全体じゃなく付け根で叩く感じで……」
久しぶりの感覚に高揚する。
いつもボールをレシーブすることだけだったから。
自分でボールを宙に浮かすのが久々すぎて。
楽しいってのが顔に出てしまう。
身長はないけど柔軟なバネがあるこの身体で高く飛躍。──…そして、本来の私の到達点と重なり、落ちてくるボールを叩き落とす。
ダダァンッ…
かすったネットが揺れ、相手コートの白線内におさめてキュッとこぶしを握る。
久々の感触に高揚する気持ちが止まらない。
「ってな感じで、ディープインパクト!って思いながら打つんですけど……ハッ!!いや、この技名っていうか、今のは忘れて…──」
東峰「ぁ…」
日向「すっっげえエエエエ!!!」
影山「いまのなんスかッ!!?なんなんスか!!!?」
田中「ノヤッさん!!!くぁっけえええ!!!」
山口「お…おおォ…」
月島「は?なに…、えっ?何やってんのあの人…」
成田&木下「えぇえぇ…」
澤村「…はぁぁぁ」
菅原「あーらら」
縁下「ははは…」
鳥養「んんんん???」
コート内が騒がしく、静まり返った…。