【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
西谷が入っている私の身体は、闘い終わった後みたいに傷だらけになっていた。
私が入っている西谷の身体はそれよりも軽い汚れ。
色んなパターンで転がったりしたけど生傷を増やしただけ。何も成果を得ることができなかった。
澤村「残るは……、」
菅原「旭が提案した…、」
東峰「キ…キッス…、になるのかな」
西谷と顔を見合わせる。
急に意識してしまって気持ちがバレたくないのに、顔面がググっと紅潮していく。
東峰「で、でも、これって一番本人の問題だよねっっ!キ、キッスしても、想いが通じ合ってるとか、そ…そーいうの、あるし!」
縁下「好きな者同士なら可能性もあるんだろうけど、一方的じゃ成立しないですからね。きっと」
澤村「だよなあ。同級生と身体入れ替わったくらいで相手のこと恋愛対象として見れるかどうかは別問題、ってことだよな」
菅原「困ったねえ…。お兄さんたちはお手上げだあ」
「……、」
いまここで好きと言えというのか。
それでキスしろというのか。
それこそ一番無理難題!!
「……、」
「ひいっ!急に名前呼ばないでよ!!」
マジな顔して私を見つめる西谷。
縁下や先輩たちがいるというのに言うつもりなのか。
「、俺は…──」
「待って!!!っ…いま言わないで!!なんも言わないで!!お願いだから言わないで!!」
「……俺は、のこと好「あああああああああああああ!!!」
大声でかき消す。
顔が熱い。
息しづらい。
言わないでってお願いしたのに!!!
「っ…、てめえ俺の告白をッ!!!」
「ああああもうっ、言わないでって言ったじゃん!!アンタなんて本当に大っ嫌い!!!前から好きとか想ってないんだから!!!勘違いしないでよねっっっ、
──もう暗いので帰ります!!それじゃあ縁下くん、先輩方、遅くまで付き合ってくれて有難うございましたッ!!お先に失礼しますッッ!!!」
泥臭い涙を拭って、猛ダッシュで帰宅した。