【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
すると、西谷は不安を払拭するかのように頭を優しく撫でてきた。
普段、肩とか背中に触れられるけど、頭に手を置かれるのは慣れていなくて…ドキッとしてしまう。
「怪我の約束はできねえが、気持ちなら守れる!!!俺のこと強く想え!!俺ものこと強く想ってるから!!」
「……、」
入れ替わった初日。
帰り道で告白されたことを思い出す。
好きだと言ってくれない。
それは周りに人がいるセイなのかもしれない。
西谷の熱い視線が突き刺さる。
「俺の気持ちはあんときと変わんねえ…。いや、もっとでっかくなってる。恨みでも妬みでもなんでもいい…俺に真っすぐ、気持ちをぶつけてこい!!!」
「……うん…っ」
西谷の気持ちにぎゅっとしがみ付く。
戻りたい。
戻ったら素直になりたい。
見上げて告白するんじゃなくて、見下ろして告白したい。
菅原「……じゃあ、行くぞぉ」
力が加わって斜面へと転がっていく。
ぐるぐるぐるぐる。
たくさん回転する。
むぎゅっと私のおっぱいに顔を埋めて。
「…う…ん…」
回転が終わって、恐る恐る目をあける。
三半規管が異常を生じて目の前がクラクラする。
澤村「どうだ!?」
東峰「戻った!?西谷、さん!?」
お互いの顔を見合わせる。
そこには、
「「……いや、」」
自分の顔の変わらぬ顔。
入れ替わりは上手くいかなかったみたいだ。
「まだ諦めるのは早ェ…!!さっきのでコツは掴んだ!!もう一回やるぞ、!!」
「ええっ、またやるの!?!?」
「まだまだ戻るまでやるぞォオオ!!!」
もっと俺を想え、と西谷は叫ぶ。
一度やったら慣れるもので。
眩暈は辛いけど、気を失いそうになるくらいやった。
肘とか擦りむいて服も葉っぱまみれになって汚れる。
夕方過ぎまでやったけど結局、戻ることはできなかった。