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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」


学校の階段は13段。
傾斜はおおよそ40度。

原っぱの坂。
傾斜はおおよそ30度。

「ムリムリムリ!!普通に尻滑りしよ!!ねッ!!?」

こわい。
コワすぎるこの傾斜。

普通に尻滑りするなら楽しめるだろうが、横になって転げ落ちるなんて無謀な…。

菅原「いいの?そのまま一生西谷の姿で生きていかなきゃならないよ??」

縁下「一度決めたことだろ。俺たちは、手助けすることしかできない」

「覚悟決めろ、!!この方法なら戻れる気がする!!!」

菅原「それ以外の方法だとリスク高くなるからねえ…」

「そ、そんなぁ…」

もうこの傾斜に賭けるしかないと言ったところ。
だがしかし、コワいものは怖い。

絶対にやったら頭くらくらするやつ。
やって後悔するやつ。
幼い頃だったら面白がってやっていたかも知れないが、今はもう立派な高校2年生。

「……」

「…な…によ。意気地なしだって言いたいんでしょ?!そんなの、私が一番分かってるわよ…っ」

傾斜を転げ落ちたって死ぬわけじゃない。
死ぬわけじゃないんだけど…。

「不安なこと、コワいことあんなら全部いま言え。言っちまったほうが楽になることだってある」

「……、」

「俺が気にしていること、チビとか猿とかいつも言ってくんじゃねーか。あんとき…、俺にだけ真正面からぶつかってきてくれたのが嬉しかった。けど、本心はやっぱ…俺には言えねえか?」

「っ……、」

知ったような口を叩かないで。
チビなくせに。
猿知能なくせに。

真っすぐで、熱くて、明るくて、逞しくて、頼れる男だってのは気付いている。

「血が出たり怪我するのも…もちろんコワいけど…っ、入れ替わっても…ちゃんと、身体に戻って来れるのかなって…」

何が起こってもおかしくない。

身体じゃないどこかに精神がいってしまうかも。
それくらいこの方法が当たるんじゃないかって…怖気ついてしまっていた。
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