【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
事実を知っている縁下がいるとはいえ、自分で何とかしなければならないことが山ほどある。
それはもう大変だった…。
いつも通りじゃない、元気がない、熱でもあるんじゃないか、本当は怪我してるんじゃないか、清水をみて反応しない、動きが固くなってる、本能ってより理性的になってる、まさかの顔面レシーブ、それはもう散々の言われようだった。
「ハァァ~~…」
1日も経ってないけどもう限界。
西谷に成りきれない。
学校休みたい。
外で行動しない方が身のためなんじゃないか。
泣き言ばかり思いつく。
「頑張れワタシ、頑張れオレ…!」
トイレの水が流れるのをみて気持ちをリセット。
もう少し頑張ろうと気合いを入れなおした。
一方その頃。
教室に戻っていく3年生組は…。
東峰「ハァァ~~…」
菅原「どうしたぁ~?旭」
澤村「今日はそんな調子悪くなかったろ。悪いといったら、、」
東峰「その西谷のことなんだけどさ。ハァァ~~。…俺…、ヘンな気ィ起こしてるかもしれない」
頭痛を覚えたように額を抑える東峰。
それを無言で見つめる二人。
東峰「ぉ…俺、今からヘンなこと言うけどさ。今日…っていうか、き、昨日の放課後からなんだケド。な、なんか…かわっいく見えちゃって。西谷のことが…ッッ」
菅原「旭。…一発殴りたいところだけど左に同じ」
澤村「俺も左に同じ。やっぱオカシイよな。アイツと話してる気がしない」
菅原「ああ。ムリしてるというかナンと言いましょうか」
東峰「だ、だよね!!俺だけがヘンな気持ちになったワケじゃないよね!!」
澤村「昼休み…呼び出すか。スガ、頼んだ」
菅原「りょーかい。なんか二人に途轍もなくビビってた感じだもんね」
澤村や東峰が西谷に話しかけるたびに、なぜだがビクッとしていた不思議な一面。
次に無理やり引きつった頬で、大きな声をあげる仕草。
とても自然とは程遠い雰囲気を感じ取っていた3年生組。昼休み呼び出す算段を立て、それぞれの教室に戻っていった。