【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
縁下から先輩後輩の名前と特徴を確認した。
たんこぶがないかと確認してくれた、優しい菅原先輩に頭をぽんぽんされて赤面してしまった昨日。見慣れない面々に男だらけの部室。
「何が起こってもおかしくない……」
身体は男。
中身は乙女。
西谷の鼻血を心配したがこっちも大概だ。
「……あの、入んないんですか?」
「!!?」
部室前で固まっていたら、気だるげな声で一番身長が高い眼鏡の男の子に声を掛けられる。
後輩のくせに生意気な目つき。
名前は確か……、
「月島か~!おっす!!」
「あ~…ざぃます。昨日、頭打ったって…大丈夫でしたか?」
「おう!!心配してくれてありがとな~」
「いえ…。ってゆうか入んないんデスか??」
邪魔なんだよ、と言いたげな冷徹な視線。
見あげてごらんよ。
この身長差!!
ズーン…と見下ろされて後輩のくせに威圧感がある。
あの影山って子もそうだけど。
こうも上からズーン…はちょっと腹が立つ。
「入るに決まってるだろォ~!着替えに来たんだからァ!」
「だったら早く開けてくださいよ。後がつかえてるんです」
「はっ、はは…。そんなこと言われなくても」
「じゃあ早く開けてくださいよ。新手のいじめですか?こっちは朝から練習だってダルイのに、いちいち先輩の子守りなんてこっちはまっぴら御免ですよ」
最後に厭味ったらしく溜息を吐く月島。
(…生意気な口を聞くなあ。この天パ眼鏡)
なにか言い返そうかと考えてたら、上半身裸の田中が姿を現した。
「なーんか声聞こえたと思ったらノヤッさんと月島じゃねえか!二人してなにやってんだあ?」
「いえ、なんでも」
「ん??なら良いけどよ…。ノヤッさん顔赤ぇぞ??熱でもあんのか??」
「いっいや!な…何でもねえ!!」
立ち塞いでいた横を通り抜け月島が入っていく。
それに続いて私も入り、なるべく男どもの肉体を見ないようにして着替えを済ませたのであった。