第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」

「病気じゃないのか…。よかった～、手術室に行かなくて」

お腹開けられるんじゃないかと気が気でなかった。
とりあえず一安心。

「健常な男なら誰にでもあり得る、朝オナニーでスッキリ目覚めて体調を整えよう！じゃないよ！！なんで西谷でオナニーしなきゃならないの！！？」

朝からシコシコって冗談じゃない。
健常だろうがなんだろうがムリ。

朝立ちは知らなかったけどシコシコオナニーは何となく頭の片隅にあるけどやりたくない。

「その前におしっこ…。オッキも自然に収まるかも知れない…」

最終手段はさらしを巻く。
硬い板をあてて隠して登校するしかあるまい。

朝練で頭がいっぱいになると思っていたのに、まさかのティンティンが登場。


「──…いってきまーす！！」

治まれ治まれと思っていたら、忘れた頃に静まっていた。

西谷で行かなきゃならないからワックスで髪をセット。
これで身長が10センチアップ！
あとは、元気に走ってジャンプしてローリングサンダー！！ってなわけには行かなかった。

「女子更衣室～～～！！！」

自分のことで頭がいっぱいで着替えの瞬間を忘れていた。

更衣室…、これ重要。
私のセイで彼女たちの輝かしい未来も途絶えてしまう。
肉体は私であるが中身は健全な男子。

「鼻血出したらヘンタイ扱いじゃんか！！！えっとえっと、今日は朝練なかったし、体育は…あった！！トイレで着替えろ！！！」

授業も始まってないけど手遅れになる前に連絡しないと。

すると「俺も想像して考えたが…踏み込んだ瞬間、全裸になって死んでる」と本人の方がよっぽど冷静だったみたいだ。
大惨事にならなくて良かった。

「ってか私も……。一緒に着替えれない！！！」