第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」

眠りにつくまで時間がかかったけど眠ることができた。

「う、ん～～…だめかぁ。夢から醒めない」

変わらない部屋。
自分の手とは違う骨ばった指。

腕を伸ばして起き上がろうとすると下半身に違和感が。

「おッ、おッ、オッキしている！！！」

抑えつけても立ち上がる。
何度しても立ち上がる。
そしてまたキミは立ち上がる。

「コォぉぉォ～…」

謎の呼吸法を試してみたが意味もない。

さあて、どうしましょう。
LINEで聞く？
どうしたら治まりますかって。

「こんな状態じゃ…お母さんにも見せられない！！！」

息子の息子が勃ちましたよって言いにいけばいいのか！？
早めに起きたから良かったけど…。

「いや良くない！！なんにも興奮してないのに……どうしようどうしよう。ハッ！！これって病気！？手術しなきゃならないの！！？」

興奮していないのにオッキする病気。
寝ているときは何ともなかった。
目が覚めたら下半身の棒が硬くなっていて、しかもなんか変な汁みたいなの出てる。

「それでもって…くちゃい！！」

えっちなこと考えてないのにオッキした。
しかもこの身体で。
治らなかったら手術室行きの案件。

「それにしても…すごっ。お風呂はいる時はあんなに可愛らしかったのに、バケモノみたいに大きくなってる。寄生獣…？？え、別のアニメ…？？え、これ生きてるの…？？名前どうしよ」

半ば錯乱状態。
こんなグロテスクなもの見たことがない。

ちんちんが進化して、ティンティンになってる。
硬くてギンギンしているからティンティン。
…ボケてない。
割と本気で悩んでる。

「こういう時のネットワーク！朝、オッキで検索！！あ……ちゃんと打たないと出なかった」

言葉をかえて検索しなおす。

そしたら朝立ち、夕立の土砂降りの雨のことじゃなくて、男の体調を表すサインだということが分かった。