【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
お風呂をあがってからストレッチとマッサージ。
それにしてもこの身体は動き足りないのか、今にも走り出したいとウズウズしている感じがする。
「いやいや、汗掻くから明日の朝にしよう。それよりリベロの勉強しないと…!!」
練習でも試合があったら最悪だ。
あのチームのリベロは西谷にしか出来ない。
「よりによって一番苦手なレシーブ…」
バレた。
死んだ。
いや諦めるな。
またLINE画面を開くと、女友達でもあり同じバレー部の子から「あのあとどうなったの!?」とメッセージが届いていた。
「おっふ…。忘れていたぁ……」
あのとき、意味深に「──こいつに話があるから、出ていってくれないか?」とか格好付けて言っちゃったからなァ。言ったのは西谷の姿をした私だけど!!ややこしい!!
個人情報は見られたくないから互いのスマートフォンは交換している。
これを見つかった時点でもアウト!
スマホカバーはいかにも女子!っていう感じのもので学校で携帯はいじれないだろう。
「会話もしたらボロ出そうだし…はぁぁ~。寝る前から憂鬱」
…で。
なんでスマホを出したかっていうと、リベロの動きについて直接本人に問い合わせたらいいんじゃないかと思ったからだ。
もちろん返信は早かった。
「でもこれじゃ~ね、分かんないのよ西谷くん。……ボール来たら構えて、こうやって動いて、ローリングサンダー!!と叫べ、ってなんなのよコレェ!!!言葉の通じない動物じゃんかよォ!!」
予想は付いてたけど。
当たってほしくなかった。
天才的な才能だけど教えるのが超絶ヘタっぴ。
「縁下く~ん…、助けてぇぇ…」
女友達のほうには「良い方向にも悪い方向ならなかった」と話しを濁した。
それだけで伝わるのは…私の想いの先がバレているからだ。
私の素直になれない馳せる気持ちを。