【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
西谷の家の前で大きく深呼吸。
家の感じと学校の感じはどうなのだろう。
西谷の家族構成も不明。
私は思いつく限りノートに書いたけど、西谷のことは全く情報が落ちていない。
「よし。気合いだ気合い。……た、ただいまァアア!!!」
─「はいはい、おかえりなさい。晩御飯の用意できてるから手を洗って、ちゃっちゃと食べちゃってね」
「あざーっス!!」
…よかった。
普通のお母さんでよかった。
だからと言って、ものすごい母親像を描いてたわけじゃないけど。
洗面所を探しあて、着てないけど洗濯してもらうためにジャージとか洗濯籠に入れておく。
西谷の部屋は2階にあった。
晩御飯食べているときに階段から落ちたことを担任の先生から連絡が回っていたみたいで、怪我はないと言ったらあっさりと引いてくれた。
(なにげにお母さんとのやり取りがつらいなあ…)
一番我が子を知る母親だ。
なんか元気ないわね…と言いたげに顔を見てくる。
だけどね、西谷のお母さん。
男らしくガツガツなんて食べれないよ。
恥ずかしいからそんなに見ないでおくれ。
(…てゆうかご飯の量、多いと思ったけど…食べれるな。うん。余裕でいける、この胃袋…)
太ってしまうと毎日カロリー制限をしていたのだが、この小さな肉体は食事を欲している。
モリモリ食べて、元気よく動いて、ぐっすり寝る。
たぶん西谷はそんな感じだ。
深いことなんて全く考えていないだろう。
(この筋肉維持するために、か~なり動かんと行けないよなあ。普段の西谷みてるから嫌でも分かってしまう。ってゆうか朝練どうしよ。絶対にバレる……!!!)
と西谷のポジションはまったくの別物。
攻撃(ウイングスパイカー)と守備(リベロ)。
正反対のプレイヤー同士だった。