【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
おのずと向かう手の先に。
「このパイ「だから触んなって言ってんでしょォオオ!!!」
地面を蹴りだして、着地して揺れる胸。
締め付けるようなスポーツブラじゃないから実感したはずだ。
重力に逆らえないよけいな脂肪。
成長期から一気に膨らんでしまった豊富な果肉。
筋力や脂肪、骨の具合などスポーツマンなら誰しもジャンプして理解したはずだ。
「……触るなと言われても、それはムリだ」
「それは知ってる。分かってるから何も言わないで」
「いや俺は言う。絶対風呂で触る。あと寝るときも」
「スケベ」
「ああ、男はいつだってスケベだ。たとえこの肉体に俺の精神が宿ったとしても……」
悟りを開いたように合掌して、正直にいう西谷。
あとから触った触ってないなどと言い合いするより、一緒に開き直って自分自身も悟りを開かなければならないのか。
「でもやっぱりムリ!!戻りたいっっ!!」
男の人と付き合ったこともない。
それなのに色々すっ飛ばして男の身体に入れ替わってしまうなんて…ひどすぎる。
「ただでさえ大きいのに、一生お嫁さんにもいけないよォオオ!!!」
私にだって想いを寄せる人はいる。
けど入れ替わった先が西谷だなんて。
…相性最悪だ。
「もし嫁に行けなかったら、そんときは俺が貰ってやる」
「いいわよ!!そんな気休めの言葉なんて!!」
「好きでもねえ女にこんなこと言うかよ!!」
「!?!?!?」
私の身体で怒鳴る西谷。
え、なによ…。
…なにを適当なこと…。
「おまえの身体になれたから少しは分かり合えると思ったけど、おまえはどう想ってんだよ!!ああ!?」
「……、」
幻影を見てるんじゃないかって。
私の身体なのに西谷に強く真っすぐな目で見られてる錯覚がしてくる。
え、なによ急に…。
…どう想ってるって…。
ふと、縁下に言われたことを思い出した。