【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
澤村「西谷、元気そうだな。明日から出れそうか?」
「あっ…ハイ!ご迷惑をお掛けしましたっっ」
先輩に対しての口の利き方はどうしていたのだろう。
いかにも上下関係がある喋り方だっただろうか。
縁下が警戒を示したように嫌な汗が滲んでくる。
しかもこの先輩…。
怒ったら超コワイって女子バレー部のなかでも噂があるから身体が否応なしに強張る。
菅原「いやでも驚いたよ。意識失ったんだって?頭にたんこぶ出来てないかあ?」
「ひょえ…っ」
菅原「?」
目の下にホクロのある先輩は心配するように後頭部を触ってきた。
天使みたいでメッチャ優しい。
頭ぽんぽんされとるぅ。
男性免疫が少ないは、顔を赤くなるのを必死に堪える。
東峰「西谷。顔…赤いみたいだけど大丈夫か?」
「はぇ!?……ハ、ハイっす!!」
東峰「お、おう…。大丈夫なら良いんだけど」
ヒゲが顔を覗いてきた。
心配した温かみのある声だけど…正直コワイ。
だって高校生でヒゲ面なんだもん。
の身長は173センチ。
対して西谷は160センチだと以前言っていた。
今までの人生、20センチ以上も上から見られることは正直少ない。
だから余計にドキッと食われそうになって青ざめる。
清水「今度は青くなった…。忙しいわね」
「……っす」
綺麗でふつくしい女性が囁いた。
男子バレー部にマネージャーがいるってのは知っていたけど、一度もお話したことはない。
女子バレー部にはいないタイプの先輩。
それと同じ2年4組の成田と、1年生のときに同じクラスだった木下も心配して顔を出した。
(…よかったよォ。いまを思うと、付き添っていてくれたのが縁下くんでよかったよォ!!)
クラス内で話したことある男子。
半ば強制だったけど相談にも乗ってくれたし、西谷と違って冷静で頼りにもなる。
それになりより疑わずにすんなりと信じてくれた。
縁下は心の大きな支えだと、心の中で「ありがとうございます」と合掌した。