【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
「と・に・か・く!ノートに書いたこと全部、猿みたいなツルツル脳みそに叩き込んでよね!!」
「あ゛ぁん!!?誰が猿だってゴルァ!!」
「目の前にいるアンタに言ってんの!!アアンとかゴラとかオレとか、私の口で汚いこと言わないでよね!!」
「じゃあもっと漢らしく喋れや!!つーか脇締めて拳作ってやンのかア゛ァ゛~ン!!?」
「ん゛ん゛ん゛ん゛~~」
横から暗黒のオーラを纏う咳払い聞こえた。
首領(ドン)が醸し出す背景を縁下がまとっており、キャンキャン吼えていた二人は委縮する。
「俺から言わせればどっちも大概。何があったのか知らないけど、おまえら顔合わすたびに喧嘩してるよな…。犬と猿ならお互いの良いトコ悪いトコ、常に意識し合ってるんだからよく知ってるんじゃないの…?」
「「キジはどうした(の)!!?」」
「そこは足並み揃わなくていいから。お互いに成りきって生活しないと……大変なことになるよ??」
あえて詳しくは言わない縁下。
言ってくれないから、最悪な想像ばかりが駆け巡る。
「……わ…分かった。こいつには借りを作りたくねえッ」
「私もよ。アンタなんかに迷惑かけてなるもんですかッ」
「もう時間も時間だしな…。女子は空気読んでくれたからいいとして、そろそろウチの連中が、、、噂をすれば」
廊下から騒がしい音が聞こえる。
気付くと「失礼シマス!!!」と可愛いらしい声と雄の声が聞こえて、こっちを見てきた。
「ひィッ」
「「「ノヤっさん(西谷さん)!!大丈夫か(ッスか)!!?」」」
同じ学年で見たことある坊主。
西谷よりちょっと背丈がある男の子。
それとシャープな目つきのイケメンが間近に迫ってきた。
グイッと慣れない顔を近付けられそうになって、思わず咄嗟に縁下の後ろに隠れてしまう。