【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第50章 ハイキュー✿西谷夕「チェンジ♻」
「──…ん……ハッ!!ここは!!」
ようやく目を覚ました西谷(私の肉体)。
飛び起きて、また胸に手を持っていこうとしたので、その前にノートを胸に押し付ける。
「これ。私の肉体で生活していくのにあたって全部注意事項書いたから。読んで頭んなかに叩き込んで謹んで行動して」
「あぁん?」
ドス利かせて眉間に皺を寄せる自分の顔。
醜くて仕方がない。
「アンタもあるんなら書きなさいよ。守れなかったら罰金するから」
「ああ?つーかおまえ誰なんだよ。…ん?この声、どっかで聞いたことあるような……」
「。2年4組、出席番号**番。女子バレー部所属、委員会活動はなし。身長173センチ、体重…は秘密。住まいは…──」
また胸を触ったり、バカみたいな声が発せられる前に自分の詳細を明らかにする。
そのほかに入れ替わった原因とか、縁下と話したことを西谷に伝える。
入れ替わりを知っているのは…、ここにいる三人の秘密だと念を押して。
「うむ」
腕組みをして聞き終えた西谷は、静かに頷いた。
手渡したノートになにやら書き始め…「よしっ」という顔をして書き終えたのを、ででーんと見せつける。
「俺の肉体で過ごすなら正に"漢らしく"…だ!!!」
「それじゃあ分からない!!もっと具体的に書きなさいよ!!」
「いや。それを期待するのは無理だ、さん。だって西谷だし…」
「そうだろォ、俺のこと分かってんじゃねえか力ぁ!!漢なら漢らしく、だろぉ?!!」
「私は女として過ごしてきたから分っかんないよぉぉ…」
西谷のいう漢なら漢らしく…なんぞや。
バカみたいに大きい声出したり、猿みたいにハシャイだり、ガン飛ばしたり、これはバカな男子高校生だ。
男らしさの定義なら、女々しくことはなく、大胆に、自信たっぷりに、前向きに、余裕があって、強い信念があって、逞しくいろってことであっているのだろうか。