【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第49章 ハイキュー✿菅原孝支✖澤村大地✖東峰旭「隣兄3」
の手をぐいぐい引っ張っている自覚はあった。
けれどあの場から早く遠ざからなければ。
店から離れたところでようやくその腕を離した。
旭「っは、はあ…はぁ……はー」
「旭さん…だいじょーぶですか?すごい汗…」
旭「ちゃんよく平気でいられるねっ!あ~~どうしよう、もう絶対あのコンビニへは行けないっ、俺犯罪者だと思われてないかなぁ、大丈夫かなぁ…はぁあぁ~」
店員と目を合わせないようにした。
できるだけ顔を見られないようにした。
だが、同伴しているはのほほ~んとバーコードを通しているのを見ていた。
店員からみればヒゲの大男と、絶対に未成年としか思えない少女。
旭「ちゃん店の外に置いておけばよかった。俺…もう指名手配されてるかもしれない。処女暴行罪でもう生きてけないかも…」
「大丈夫ですって。店員さんと目が合って微笑みかけたら笑ってくれましたし」
旭「えぇええ!!?目が合って笑い掛けちゃったの!?俺の顔ももれなく覚えられたでしょ絶対…!!」
慌てふためく旭とは正反対に、はなぜか悲しそうな表情を落とす。
「旭さんはお兄ちゃんたちに逆らえなかっただけで…、本当は私と……」
旭「シたいよ!!あっデカい声で言っちゃった…。あ、あのね、ち、違うんだ。そ…そうじゃなくって。ご…ごめんね、腕…乱暴に引っ張ってきちゃって…。手ェ痛くない?」
罰ゲームを選んだのは罪滅ぼしなんかじゃない。
がそう思っていたのなら大きな間違えだ。
そこにご褒美があったから、とセックスしたくてコンドームを買った。
世間の羞恥心を受けるよりもを、抱きたかった。
孝支の彼女だとはいえ、大地に先を越されていたとはいえ、狂わされていたとはいえ、旭はと深く繋がりたい想いを口にする。
旭「俺は…ちゃんのこと、ずっと前から好きだった。スガの…スガの彼女になっちゃったけど、キミのことが好きな気持ちは変わらない」
「…旭さん…」
こんな形で人生で初告白するとは思わなかった。
から返事をもらわぬまま歩き出すことを選び、帰路にたどり着いたのであった。