【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第49章 ハイキュー✿菅原孝支✖澤村大地✖東峰旭「隣兄3」
他人に好きな人がバレるのは恥ずかしい。
いま、まさに顔が見えないようにを抱きしめていて正解だと旭は腕の力を強める。
「旭さんは、私が初めてですか…?」
旭「え、俺!?いや、俺…全然モテないし…」
気が動転して、感情の起伏が激しくなっている。
二人が許せなくて、悲しくて、自分の気持ちに焦って、興味持たれたことにドキッとして、腕の中にいるがもぞもぞ動いている。
「旭さんのおヒゲ格好良いのに…。大人の人にキス、されてるみたいで…ドキドキしました」
旭「ッ~~~」
の一言で全部どっかに行ってしまう。
もし、事実を知らなければ自分に気があるんじゃないかって勝手に舞い上がりたくなるほどの嬉しさ。
ヒゲ格好良いとか、大人の人とか…。
褒められて胸がキュンキュン締め付けてくる。
旭(そういや俺、勢いまかせにキスして告った気が……)
獰猛になった時の記憶が半分くらい残っている。
思い出したくもないけれど、キスの感触なら鮮明に覚えている。
もう一度、したい。
唇と唇をあわせるのが途轍もなく気持ちよくて、熱くて、激しいのじゃなくてもいいから、したい。
旭「き……キス、していい…?」
「ここお外なので、お家に帰ってからいっぱいしたいです。ダメですか…?」
旭「そ、そうだね…。お家に、帰ってから…」
二人で逃げ出すことは到底敵わないだろう。
の気持ちはもう気付いてる。
だから孝支に従ったんだ。
逆らえない優しさから逃れられないように。
旭「コンビニ…急ごっか…」
「はいっ!」
自分の気持ちを伝えたところで叶わない。
好きな気持ちも変わらない。
選んでもらった甘い蜜をしゃぶり、分けてもらうしかできない。
それでも構わない。
恋してしまったを抱けるなら、せめて…。