【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第49章 ハイキュー✿菅原孝支✖澤村大地✖東峰旭「隣兄3」
怖いからこの部屋から出よう!と考えた旭は、部屋のドアノブを回そうとしたが。
…回らなかった。
旭「ええ!?なんでっ、閉まってる!?ちょっと大地!?そこで何してんの!?なんで締めんの!!この部屋なんかいるだろ!!」
ガチャガチャとドアを引こうとするも、向こう側から強い力で阻止されているため僅かしか開かない。
大地「こっンの馬鹿力!!ドアぶっ壊れるでしょ!!手ェ離せ!!」
旭「いーやーだよ!!なんかいるんだって!!あそこっ、ほらっ、見てみて!!クローゼットの方から人影が!!」
大地「だったら開けて確かめてみればいいでしょ!!」
孝支「すげえ馬鹿力…っ。俺たち二人で閉めてんのにッッ」
旭「えぇえ、スガァ!?そっちィ!?じゃ…じゃあ誰がいンの、ねえっっ!!」
ドアから手を離さない両者。
2対1だというのにこの部屋から本気で脱出しようとする旭は二人に匹敵する力を出していた。
大地「いーからクローゼット開けろって言ってんでしょ!!旭ィイイイ!!!」
旭「うっ…」
大地の怒鳴り声を扉越しに聞いて、ビクッと肩を震わる旭。次第にドアノブを回そうとしていた力を緩め、手を…仕方なさそうに離した。
逆側ではようやく諦めたか…と、ゼエゼエ呼吸を整えていた。
旭「……わ…分かったよ。け、けど、逃げないから誰がいるのだけ教えてくれない?」
大地「それ言ったらサプライズにならないでしょうが」
旭「し…知らない人、とかじゃないよね…?」
孝支「知らない人、クローゼットに入れるわけないべ。怖いっていうよりキュンッてなるやつだから」
旭「きゅ、キュンッ?ってなに!!?バキュンッの間違いだよね!?俺、あからさまに殺されるの!!?」
大地「死にはしない。危害を加えるとしたら旭…、お前のほうだ」
旭「っぇええ!?ま、まって、ますます意味分かんない!!俺が危害加えるほうなの!?そんなにヤバい奴なの!?あれ、どっちが被害者なの!?ねえ!!」
お化け屋敷になかなか入りたがらないようなリアクションが続く、扉越しのやり取り。
しばらくして。
旭は観念してドアのほうから離れたようだが部屋の隅で、いつ出てくるかもしれないクローゼットだけ一点を見つめていた。