【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第47章 ハイキュー✿菅原孝支「隣兄」
「息…あがってんぞ」
「…っ」
「もうギブ?」
耳元にわざと息を吹きかけてくるような喋り方。
ゾワッとしてドキッとする。
まだ抗おうと身体を動かすと…。
「絡んでる指、ぐっしょりしてきたな。暑い?」
「暑い…」
「背中のほうも湿ってきてる」
「ん…」
「あと~…そうだな。俺の太腿挟んでる股も……蒸してるな」
「…っん」
ずんずんと太腿を押し上げてきた。
股のところを意識させるようにずんずんしてくる。
ぐっしょり。
湿ってて。
蒸してて。
まるで最初から股のところを指摘されているような気がして、小さな熱い吐息が漏れる。
「っはぁ……」
「ふぅ~…。ホント今日は暑いよな~」
「…え?…」
突然離れていく身体。
ひどいことを言われたわけじゃないのに突き放されたような感覚。
「俺、あちくて冷たい麦茶飲みて~わ。も飲むだろ…?」
「……うん…」
「じゃあちょっと待ってろな~」
そういって孝支はあっさりとした爽やか笑みを零して階段を降りて行ってしまう。
「………」
暑くてちょっとウンザリしてたのに。
孝支があまりにもあっさりと離れて行ってしまって寂しくなる。
これじゃあ、お留守番をくらった気分だ。
…ぐちゅんっ
身体を起こそうと動いたら、ぐっしょり湿って蒸れてたところが妙な音を鳴らした。
おそるおそる股を開いて確認する。
「…濡れ…てる…」
生地の薄いショートパンツだったから、お漏らししたみたいに濡れた染みを作っていた。
孝支がぐんぐん足を押し付けてきたから…。
…ガチャ
「っ」
「ん?どした?」
「用事思い出した…。もう帰るね!それじゃあ!」
「ええ?麦茶は~?」
「また今度~」
見られたくなくて急いで部屋を出た。
躓かないように階段を下りて、おばさんに帰る挨拶することも忘れて、急いで隣りの家まで走って戻った。