【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第47章 ハイキュー✿菅原孝支「隣兄」
枕はが占領しており、孝支が顔を横に向けるとは目をつぶっていた。
「な~に寝ようとしてんだ~?」
「もう寝てます~…zzZ」
「zzZってなんだよ~。もう寝ちまったのかよ~」
「………」
「俺のベッド占領されちまったしな~。のベッドで俺も昼寝しよっかな~」
「……」
「って、なんで俺が部屋移動しなきゃならんのだ!以上、一人ツッコミでした~。………。もう寝た?」
「…」
「が相手してくんねえと俺寂しいな~」
「……」
「が俺の部屋遊びに来てくれたのに、寝顔だけなんてズルいな~」
「………」
「ともっと仲良くなりたかったのに……、仕方ない。のベッドにあるスガちゃん人形で戯れてるかな。ん?」
ベッドのシーツを擦ったのに反応し、は離れてほしくないとばかりに孝支の服を掴んだ。
「そこ……。俺の胸ぐらなんだけど」
「まちがえた」
「だよね。ま、そーいうとこおまえらしいけど。……もっかいする?」
「胸ぐらつかむの…?」
「いやいや、そっちじゃない。俺どんだけ喧嘩売られたい人なのよ。……で。なんでは俺の服つかんだのかな?」
寝たふりしてたのは置いとかれて。
どうして服を掴んだのかと優しい目を向け聞いてくる。
「……行かないで?」
「素直でよろしい。疑問系だけど。じゃあ、俺の部屋にもっと来たくなるおまじない」
「…?」
孝支は横に寝たまま片腕を伸ばし、の頭をサラサラと優しく撫でる。
やさしくやさしく…頭を撫でてくれた。
「目ん玉ウトウトしてきた。このまま寝ちゃう…?」
「…うん」
「じゃあ特別にお兄ちゃんが添い寝してやろ~……。ふあ~あ…、お布団全部かかった…?」
「……うん。お兄ちゃん、おやすみなさい」
「うん。おやすみ~…」
同じ肌掛け布団をかぶって、ぽかぽか陽気が差し込むなか、まどろんだ瞼を下ろしたのであった。