【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第46章 僕のヒーローアカデミア✿心操人使「劣等感」
男として、彼氏として、の前に立ちたい。
守ってやりたい。
の役に立ちたいのに出遅れている。
心も弱くてメチャクチャで。
どうしようもない歴然の差を感じている。
「のことが好きだ!大好きだ!!のことが好きなのに、俺は…そんな自分が大嫌いでッ…」
負けたくない。
には負けたくなかった。
対等になりたいのにプライドと強がりが邪魔をする。
「人使くん……」
が俺をみる。
やさしい聖母のような顔付きで。
あたたかい手を差し伸べてくれる。
「話してくれてありがとう。私も人使くんのこと、やっぱり大好きだよ…!上手く言えないけど一緒に乗り越えよう?でも、私も人使くんに負けたくない。誰にも負けたくないから努力し続ける!」
「……フ」
可愛いけど負けず嫌いな彼女らしい励まし。
思わず笑みが零れてしまった。
「ありがとう」
「ううん。どういたしまして」
「が俺の彼女で良かったよ」
「…!」
のことが愛おしくなって頬にキスをする。
もっとスゴイことしてるのに頬が赤く染まる。
「フ…。俺の彼女は可愛いな」
「もう…恥ずかしいこと言わないで」
「可愛いって言われたら恥ずかしいの?」
「う…。それは…嬉しくて…」
「嬉しくて恥ずかしがるなんてやっぱ可愛いな」
「う~。それ以上、かわいいって言わないでっ」
「は世界一可愛いよ」
「うぅう~…っ」
耳まで真っ赤になって可愛い。
あんまり可愛い可愛い言いすぎて嫌われてしまっても困るからこの辺で押し留まる。
でもやっぱり可愛い。
「人使くん…」
「なに?」
もうすぐチャイムが鳴る。
落ち着くまで体を寄せ合っていたら、が潤んだ視線を寄こしてきた。
ドキッとする。
「放課後…部屋、行ってもいい?」
俺の心臓は二度目の鼓動を起こした。