【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第46章 僕のヒーローアカデミア✿心操人使「劣等感」
「それでさ、小大さんと柳さんと協力して…──」
は昨日あったことや今日の出来事を話してくれる。
俺は聞き手役。
一生懸命話してくれるが可愛い。
身振り手振りする姿も可愛らしい。
中断させたくないけど触りたい。
あの柔らかい頬っぺたを…。
「人使くん?」
「え、あぁ……大変だったね」
話しの内容を思い出して相槌を打つ。
いかんいかん。
誰の目も気にならなくなると破廉恥なことを考えてしまう。
頬っぺたぷにぷにした後はキス…したいだなんて。
「顔色ワルいけど大丈夫…?」
「それはいつものことだから…」
「隈のこと言ってるんじゃないよ」
「………」
ジィっと疑うように見詰められる。
ガラス玉のような澄んだキレイな瞳。
距離はジリジリ詰め寄ってきて心臓に悪い。
だってここ…学校だし。
フイッと別方向に顔を逸らすとは諦めたように顔を引いてくれた。
「人使くんこそ私に隠しゴトしてない?」
「そんなことないよ」
に劣等感を抱えているとかどう考えたってダサすぎる。
こんなこと本人を目の前にして言えるわけがない。
「人使くん。私になにか隠してる」
「なにも隠してないって」
「隠してる」
「隠してない」
「私には分かるもん」
「分からない」
「分からないってことは隠してるんでしょ」
「なにもない」
今日のは何となくしつこかった。
顔に出てしまっただろうか。
クソ。
だったらしくじった。
これは俺のココロの問題だ。
には一番心配かけたくないのに。
「ごめん……」
クソ。
ただ笑って楽しく過ごしたいのに。
俺が不安にさせてどうする。
「隠してる訳じゃないんだ。ただ…には言えない。俺の、俺自身の問題なんだ」
俺のセイで、にそんな悲しいカオさせたくねーんだよ。