【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第46章 僕のヒーローアカデミア✿心操人使「劣等感」
俺の個性は「洗脳」。
他人からは「犯罪者向き」「悪いことし放題で羨ましい」などといわれ、自分の個性を好きになれなかった。
けど憧れちまった。
こんな俺の個性だけど誰かの役に立ちたいって。
諦められなかった。
あのオールマイトのような強いヒーローになりたいって思っちまった。
「おーい心操。彼女呼んでんぞ」
「!…ああ。ありがとう」
そんな個性だけでなく、コンプレックスだらけの俺には可愛すぎる同級生の彼女がいる。
「ごめん。気付かなかった」
「ううん。スマホ使ってないし。今日のお昼いっしょに食べれる?」
。
1年B組ヒーロー科。
髪も目も肌も声もキレイな可愛らしい女の子。
「ああ。それは全然」
「よかったぁー」
ほっと安心したように頬を染める。
こっちまで自然に頬が緩んでしまう。
でも、わざわざがクラスに顔を出すなんて珍しかった。
「なにかあったの?」
「へ?な、なんで?」
「いや…。いつも飯誘うときメールだから…」
なんとなく言い出しにくかった。
メールで誘われるのは嫌なことじゃない。
こうやって直接来てくれるのも嫌なことじゃない。
周囲は付き合ってる俺達の関係を囃し立てる。
思春期ならではの行為。
いまだって何となく聞き耳を立てられている感じ。
「ううん。ただ…その、移動教室の寄り道で」
「なんだ。何もなかったなら良いんだ」
付き合っているのに時々不安になる。
好きなのに疑いそうになる。
は可愛いからモテる。
本当にこんな俺なんかでいいのかなって…自問自答した。
「じゃあ私、行ってくるね!」
「うん。頑張って」
ヒーロー科の彼女は今日も一歩前を進んでいる。
普通科の俺は彼女から一歩遅れてる。
俺とは好いた者同士。
分かってる。
だけど俺はどうしようもないバカだから、劣等感と周囲の視線が俺の心を蝕んでいった。