第2章 gimme one more kiss
邪念を払う為にTVを付けてニュースを見ていると、翡翠がお風呂から上がったようで。
『 さとくん、お風呂ありがとうー!』
と、言いながらオレに突進してきた。
ソファに寝転がってるオレの腹の近くに腰をかけてそのまんま首に絡みつく翡翠のすらっと細い腕。
『 よく考えたら、今日パジャマ忘れちゃたからさとくんのTシャツ借りたんだけど...よかった?』
そう言いながら少し身体を離してオレの顔を見てくる。
O「...いいけどよ、.....もうちょっと他のTシャツなかったか?」
『 ん?』
そう聞いたのは、オレがずっと愛用してるからちょっとよれてしまってる白いTシャツで....。
まあ、いつも翡翠はパジャマ忘れるとそれを着てるんだけど....。
今のオレにはちょっと刺激が強い。
翡翠は昔から変わらずにいてくれるのに、オレがオレの事情でやらしい目で見てしまうのはどうなんだろう。
まあ、キスしといて今更なんだけど。
『...ダメだった? 』
と、言いながらTシャツの裾をいじる翡翠。
ダメっていうか、谷間見えてるし....、白字越しに下着の色見えてるし、太ももも見えちゃってるし....。
もはや、今までオレこんなの見てよく平気だったな。
過去のオレすごくないか?
や、にのも見てたな。あいつもよく平気だったな。
なんて考えてると、へんなさとくん。と、翡翠が笑ってた。