第2章 gimme one more kiss
その日のにのとのロケはやっぱり息ぴったりで、かなり巻きで仕事が終わった。
にのとのロケはいっつも早く終わるから好きだ。
お疲れ様でしたー!と言ってスタッフさんと別れる。
にのはこれから次の仕事らしい。
映画って言ってたっけな。
にのと別れる時
N「俺は翡翠のこと結構女として見てるよ」
って言って移動車に乗り込んで行った。
そうなのか、なんかうん、複雑な気分ってやつだ。
頭の中がここ何日かグルグル回転しまくってて、それでもよくわかんねー。
ってことは、一旦考えねーほうがいい気がする。
そんなこと考えながらオレもマネージャーにマンションまで送ってもらって、とりあえずソファに転がった。
なんだかどっと疲れが襲ってきて、瞼が重くなる。
今日はこのまま寝ちゃおう...。
そうしてオレは意識を手放した。