第2章 gimme one more kiss
その後、翡翠の部屋をあとにしてにのと二人きりになった。
N「昨日、翡翠となんかあったの?」
O「ん?んや、べつになんもねーよ?」
N「そう?ふふ、ならいいけど」
にのは何かを察知してるけど、オレが言わないことに関しては深くは突っ込んでこない。
たぶんだいたい気付いてる。
まあ、あんな真っ赤な顔をしてたら気付くか。
それでも曖昧に濁したのは、オレもこの感情が何かまだよくわかってなかったからだ。
N「最近、翡翠がめっちゃくちゃエロいよね」
O「え?そうか?」
N「リーダーは思わないの?」
O「...オレはべつに。ガキの頃からずっと一緒だぞ?」
N「そんなこと言ってるのリーダーだけですよ」
そう言ってにのは鞄からゲームを出すとピコピコとゲームをやり始めた。
オレはぼーっとロケ地へ着くまでにのの言葉の意味を考えていた。