第1章 sugar
『 さと、くん?』
O「んー?」
『 わたし、どうしたの?』
O「翡翠はね、よっぱらって翔くんの耳にかみついてたの」
『え? 』
O「ふふ、翔くんかお真っ赤にしてたぞ」
『ほんとに? 』
O「ゆでダコみてーだったよ」
『 そうじゃ、なくて、かみついたの?翔ちゃんに、わたし』
O「うん、かみついてた」
『 ぜんぜんおぼえてない....』
O「にのに何されたかもおぼえてねーの?」
いつもより滑舌の悪い口調や、ほんのり汗ばんでる色付いた肌、潤んでる瞳を見つめながら話してると翡翠が、にのにされてた事を思い出した。
いつもなら可愛いじゃれ合いとしてみてるんだけど....、なんかわかんねー感情に襲われた。
『 えっ、おぼえてない....わたしかずくんになにかされたの...?』
O「そっか、覚えてないんならいいよ」
『ん? 』
今、一緒にいるとなんかおかしくなりそうだ...。
O「翡翠、オレ風呂入ってくる」
ちょっと離れてすっきりさせようと思ったけど、
『.....さとくん、もうちょっと...ここにいて? 』
翡翠が俺の服をきゅっと掴んできた。